翻訳を頼まれた時
会社が日本的で英語のできる人が少ない、ある外資(JV)の管理職が営業部の翻訳の仕事を外人の社長から夕方になって頼まれたときの怒り。
単なる翻訳は俺の仕事ではない。まして俺は部長ではないか!なぜ秘書を早く返して俺に頼むのか!
営業の連中は日本企業からの出向者で偉そうにしているが、こんなこともできないなんていい加減にしろよ。俺は明日までにやるべきことが山ほどあるのだ。俺はこんなことで給与を貰っている訳ではない。」
これは正しい感覚だ。
結局深夜までかかって翌朝社長に提出した。営業の連中は自分が直接頼んだのではないので礼すらなかった。
プロパーのこの部長は力は抜きん出ていたが、処遇は不幸だった。親会社の出向者のみが役員を占拠し、執行役員すら親会社の社員に限られていた。
しかし、誰もできないことをできるというのもいいことではないか。全くやらなければ、できない人と変わらないではないか?
だから、たまには翻訳もやろう。
普段と違う頭の使い方は脳の刺激になって活性化できる。
いつも同じことを同じように、繰り返すのは老化の原因。社長は彼を更に信頼した。
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