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馬鹿は馬鹿を部下にする
出る杭は打たれる

 厄介な話だが、超優秀者は組織では嫌われる。組織は階層社会であり、この集団としての組織の保守本能が超優秀者の提言や意見を抹殺するのだ。

 (現状の肯定からは進歩は生まれないことの裏返しとして)斬新な案は現状の否定を含んでいるので、階層社会の否定=現経営陣の否定になるからだ。現状を根こそぎ否定する案は如何なる意味でも実行されないのだ。

ある物流会社の例

 この会社は倉庫や配送センターの業務にアルバイトを雇って稼いでいた。売上は年間20億にも達していた。社員は20人程度でアルバイト登録者が2000人にも達していた。

 ここでの問題は継続して何年も雇用しているアルバイトのほぼ全員を厚生年金や保険の対象から外して低コストで稼いでいたことだ。

 ご承知のように2ヶ月以上の雇用は法定福利である保険加入の義務がある。この会社は全体として、違法な状態で利益を搾取しているのだった。(実在の会社です。今でも大手の倉庫を代行運営しています。)
この会社の改革に外部から招かれた社長は急速な改革、書庫ビジネスの開始と外資系の配送センターの元受業務を柱として現行業務の合法化を提案した。

 しかしこの案は今あるしくみを全否定することになり、どんな改革もオーナー会長の聞くところではなかった。新社長は2ヶ月で退陣した。

組織は本質的に守り

 この件は違法性がある、少し特殊な例ではあるが、事例の本質はどこでも同じです。

例2
 非常に強いブランドの食品会社はこのブランドを営々として守り続けている。新商品はこのブランドのフレーバーを変えただけの商品しか出せないでいる。お茶やジュースも出すが、全くおいしくない。革新はこの会社はできないだろう。基本ブランドを捨てるしかないからだ。

 どこも守ることを基礎として組織が成立している。組織は本質的に守りなのだ。対して改革はそれを否定することが基本だ。超優秀者は否定の中に将来を発見する。だから、組織とは本来トレードオフ(二律背反)の関係にある。

 三菱自動車の件も同じく、組織を守る論理が本当の改革を阻止していると考えればわかりやすいだろう。

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